動物病院日記

動物病院の院長日記

集合注射

今年の狂犬病集合注射もあと2日で終わりです。
今のところ大きな事故もなく、このまま無事に終了することを願っています。
狂犬病については、当院ホームページをご覧ください。
当地での犬の狂犬病集合注射は、公益社団法人千葉県獣医師会と市町村との共同事業です。
安全な注射を心掛けており、市町村および会員40病院のネットワークで注射後の万一の副作用にも迅速に対応できる体制を整えています。


最近、これ以外にホームセンター等を会場にして他県からの出稼ぎ獣医が集合注射まがいの事をしているようです。
ワンちゃんが注射を受けられる機会が増える事は良い事なのですが、いくつか問題があります。


例えば…
●希望者に、他の混合ワクチンを同時接種している。
(ワクチンの説明書には「同時接種は避ける事」と記載があり、まともな獣医師のする事ではありません)
●終了時間になったら地元に帰ってしまい、副作用が出ても対応する体制がない。
(千葉県獣医師会印旛地域会員病院では、万一の場合でも必ず治療を受けられます。副作用であれば無料です)
●その他の医薬品等も、その場で十分な検査なしに処方する事がある。
重篤な副作用を起こす危険があります)


その他、法律的にも違法すれすれの行為が多々見られ、非常に危険で無責任な人たちだなあ、というのが僕の印象です。
獣医師としての良心があるならば、お金儲けだけでなく、ワンちゃん達の健康の事を第一に考えて、心を入れ替えて診療して頂きたいと思っています。