動物病院日記

動物病院の院長日記

台風で停電・断水

台風15号、大変でした。皆様のお家は大丈夫でしたか?

当地八街市では、数日間ほぼ全世帯が停電し、おそらく半数程度の世帯が利用している井戸水がくみ上げ出来ずに断水しました。

2週間たった現在でも、まだ一部の世帯では停電が解消されていないとのことです。

特に初日から2-3日間は気温が35度くらいとなり、人間も動物も体調管理が難しい状態でした。

屋根瓦が飛ばされた家では、その後も雨漏りも大変でした。

また、農地の被害は特に甚大のようです。自治体や国から十分な支援があることを願っています。

 

さて、ここではペットの避難について現状を記しておきます。

八街市の防災計画、および避難所運営マニュアルには、ペットの同行避難や避難所での扱いについての記載があり、同行避難は認められています。(もちろん一般住民の居住区とは区別されています。)

 

ところが、今回開設された中央公民館の避難所は、ペットの同行を断ったとのことでした。

まだ中間報告ですが、印旛郡市9市町内で、もっとも避難住民が多かったのが八街市でした。そして正式にペットの同行を断ったのは八街市だけのようです。(今後、異なる情報が入った場合は、追記します)

 

一部の防災担当者は「緊急時に、犬猫のことなんか構っていられるか!」などと思うようですが、災害時にペットを家に残して、人間だけ避難することを良しとしない住民は多いと思います。

そのために避難できずに体調を崩したり、危険に曝される住民を守るために国の指針や自治体の防災計画で、ペットの同行避難が認められています。動物愛護だけの問題ではないのです。

 

災害が多発している昨今、もっと大きな災害がいつ起こるかわかりません。

ペットを飼っている方々や、かわいいワンちゃんや猫ちゃんの命を守るために、私は獣医師会の役員として、今後自治体に改善を強く求めていくつもりです。