動物病院日記

動物病院の院長日記

口蹄疫2

また口蹄疫の話です。
職域は違うけど、獣医師として、どうしても黙っていられません。
興味のない方、ごめんなさい。次回はもっと身近な話題を書きますね。

口蹄疫について、やっと大きく報道されるようになりました。

政府も昨日、鳩山首相を本部長とする口蹄疫対策本部の第1回会合を開いたとの事ですが、もしかしたら、もう手遅れかもしれません。
処分対象の牛豚はさらに増えて、現在11万頭以上となっています。
貴重な種牛にも被害が及んでいます。もう6頭しか残っていません。
種牛がいなくなれば宮崎県の畜産業は壊滅というか消滅するでしょう。

感染は拡大の一途をたどっています。
今やるべき対策は、学問的には決まっています。
すぐにでも、手を打たなければならないのに、
赤松農水大臣は、家畜伝染病予防法の改正や特別措置法の必要性について
「今、とりたててやらなければいけないということはない」(!)
などと、驚くべき発言。

宮崎県も初期対応でつまずいていますし、政府だけを責めるつもりはありません。
しかし、県だけでは抑えきれないとSOSを出しているのに、政府は約3週間、完全放置状態でした。やはり政府の責任は重大だと言わざる負えません。

今は迅速で適切な対応を切に望みます。