動物病院日記

動物病院の院長日記

命日

うちの愛犬だった「しろ」が亡くなって今日でちょうど一年になります。
白い紀州犬で、女の子なので赤い首輪をしていました。

今日の午後、不思議な事がありました。
助手の佐藤さんが裏口から戻ってきて、「駐車場にイヌがいます!」と言うのです。
捨て犬?迷い犬?と思いながら「どんなイヌなの?」と聞くと、
裏の扉の前に白い犬が一匹だけでいて、駐車場の方へ歩いていったと言うのです。
そして「赤い首輪をしてます・・・」

見に行ってみると、「じゅん(うちの犬、♀7歳)」が駐車場の方に向かって興奮状態でした。
でも全然ほえません。いつも、よその犬が見えるとほえ出して止まらなくなるのに・・・
不思議に思って駐車場の方を見てみましたが、何もいません。
すぐに表にも回ってみましたが、どこにも犬の姿はありませんでした。

「そうか・・・今日はしろの命日だったんだよなあ。帰って来てたんだ・・・。じゅんには見えてたのかもね。うっかり佐藤さんにも見られちゃったのかな。」
そんな事を思いながら自室に戻り、飾ってあるしろの写真の前に犬缶を供えたのでした。