動物病院日記

動物病院の院長日記

重体

立てないくらい重体の犬が来院しました。
飼い主は言います。「前の犬もここで注射してもらったけど、すぐ死んだ。」

カルテを見てみると、5年前にも重体の犬を連れて来ていて処置の途中で死亡していました。
8年前に来た猫もひどい状態で、治療の翌日に亡くなっています。

今回も血液検査データはひどい値で、救命するのは、かなり難しい状態に見えました。

何でいつも手遅れになってから連れて来るんだろうか、と思いながら治療が終わり、
しばらくして、一度家に帰った飼い主から電話がありました。
犬が痙攣しているらしいのです。

来院を勧めました(近くなので)が、様子を見たいとの事。

そしてまた、しばらくして電話があり、死んだとの事・・・
そして火葬にするほどの事も無いが、どうしたら良いのか、と聞かれました。。。

一体この飼い主は、何を考えて動物を飼い、病院に何を期待し、また電話でどう答えて欲しかったのでしょうか。
どうもスッキリしない不快感と、助けられなかった不甲斐なさのせいで今夜は落ち込んでいます。