動物病院日記

動物病院の院長日記

クラミジアと白血病ウイルスについて

クラミジア感染症は、クシャミ、鼻水、結膜炎など、ウイルス性鼻気管炎に似ていますが、特に結膜炎がひどく、まぶたの裏が腫れて眼が開かないくらいになる事もあります。鼻水や目やにから感染します。

白血病ウイルス感染症は、急性白血病やリンパ腫などの原因にもなる事がありますが、体の免疫力を落とす事によって色々な病気が治りにくくなります。
慢性の口内炎や糸球体腎炎などでは、ウイルスが持続感染している事が多いです。
主に唾液から感染します(舐めあったり、けんかしたり)。
感染しているかどうかは血液検査で判ります。

完全室内飼いで、外の猫と接触する機会が無い場合はまず大丈夫ですが、たまに脱走するなら感染の機会はあります。

副反応(副作用)としては、ごくまれにショック症状などですが、
このワクチンとは株が違うのですが猫白血病の単味(1種類の)ワクチンで、ごくまれに接種部位に腫瘍ができることが報告されています。

どのネコに、どのワクチンが必要かは良く考えて飼い主の方と相談しながら決めようかなと思っています。