動物病院日記

動物病院の院長日記

縫合糸

去年からBSE(いわゆる狂牛病)の影響で、手術時の縫合にカットグットという糸を使えなくなっています。
これは獣腸線とも言って牛などの腸を加工して作った糸の事です。
適度に張りがあり、2〜3週間で融けてしまうので皮下組織(脂肪など)を縫うのにちょうど良かったのですが、もう使えないので代替品をいろいろ試しています。
化学合成して作られた新しい糸がいろいろ出ていますが、とにかく値段が高い。
そして融ける時にやや痒くなるらしく、以前より術部を舐めるコが増えたような気がします。
困ったものです…。